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滋賀県議会 総務・企業常任委員会 県外調査
2011年9月24日
滋賀県議会 総務・企業常任委員会 県外調査
投稿者:目片信悟 テーマ:その他の話題 全般 コメントはまだありません
今回の調査は、宮城、茨城、東京のそれぞれの行政機関を回り、本県の今後の取組に参考にさせていただく目的で実施されたものです。
まず伊丹空港から空路仙台に向かいました。ご存じのように仙台空港は先の東日本大震災において甚大な被害を受けたところです。しかしながら、現地の皆さん、また米軍の支援などにより、今では見違えるほど復旧していました。
9月25日にはグランドオープンと言うことで空港職員はじめ関係者の皆さんの表情も明るかったような気がしました。空港に乗り入れてる鉄道がまだ復旧していませんでしたが、それも25日に開通するとのこと。いよいよ復興に向けて進み始めた感じです。
さて、宮城では宮城県議会において、この度の大震災をふまえて震災直後から現在に至るまでのさまざまなご苦労、そしてその対応の難しさをいろいろな事例を元に説明を受けました。
また、大震災関連の特別委員会を設置し、復旧復興に向けてのスキームや財源問題、また今回の震災を受けて浮かび上がったさまざまな問題点を精査し、今後に生かすために取り組んでおられ、私たちも東南海、南海地震を見据え地理的には津波被害については考えにくい地域では
ありますが、防災計画や対応について大いに参考になる話し合いをさせていただきました。資料に書き込んだメモには多くのヒントがあり、滋賀の防災に役立つと考えています。
【調査の流れ】
震災における被害状況の説明 → 復旧状況の説明 → 災害応急対策における課題 → 復興計画
翌日には、宮城大学を訪問いたしました。何より驚いたのは、この大学の理事長は本当に経営的視野で大学経営を考えておられるということでした。本県にも滋賀県立大学があり、今後の少子高齢化社会を考えると大学経営は非常に難しい時代に入ってきます。本当に必要な教育とは何か、しっかりと取り組んでいかなければなりません。
また、財務においても大学そのものの収支バランスを考えていく必要があるのではないか、補助金や助成金に頼らない仕組みやまた求められる大学を目指していかなければいけないと思います。
そしてその足で仙台駅に向かい、新幹線で宇都宮へ行き、茨城に入りました。夕方、茨城県議会を訪問。なんと言っても県庁及び議会棟には驚きました。近代的な高層ビルが平坦な地にそびえ立っている様は、思わず「えぇっ~~」と思うくらい、周囲とは馴染まない感じがしましたが、近づくと道路はしっかり整備され、羨ましくも思えましたね。
茨城では、東海村を抱える原子力立地県としての取組や状況について調査しました。やはり、隣接の福島原発の事故について、その影響や対策など県としての取組をお聞きしました。ここ茨城は、福島第1原発の隣接県であると同時に、東海村を抱える立地県でもあります。
過去には原子力事故も経験され、県としてそうした事態も想定し、例えば原子力安全対策課が設置されその職員は16名中8名が科学系技術職員として配置されるなどの対策をとっていました。また原子力オフサイトセンターを整備され、危機管理体制の構築と応急対策の拠点として日頃から原子力対策に力を注いでおられました。
その日は水戸に宿泊し、翌日東京都の江戸川競艇場の調査に向かいました。
本県にもびわ湖競艇場があり、公営競技に関する現地調査です。私はびわ湖競艇含めて、初めて競艇場に入りました。ここでは競艇場の現状と今後の課題について説明を受けましたが、やはり売上の低迷や来場者の高齢化など課題は多いようです。
このような現状から少しでも来場者を増やすため、リニューアルしてバリアフリー化したりソーラーパネルを設置して環境に配慮したり、また昨年度は屋形船から観戦できるようにするなど、さまざまな取組がなされてきました。
過去には売上金が一般会計に繰り入れされるなど、公営競技の役割として利点も多くありましたが赤字経営に陥るとなれば、その対応策を含めていろいろな可能性を考えていかなければならないかもしれません。
3日間、大変ハードな調査でしたが、こうした経験を参考に本県の発展、しいて言うなら県民の皆さんの利益になる施策に反映していきたいと思っています。
目片信悟
(めかたしんご)
詳細プロフィール
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