テーマ:環境・文化
被災地視察、ボランティアに参加して
2011年6月9日
被災地視察、ボランティアに参加して
投稿者:目片信悟 テーマ:災害に強い交通インフラ、ライフラインの整備 コメントはまだありません
東日本大震災から3ヶ月が経とうとしています。
この未曾有の大災害は日本国中を深い悲しみに包み、そして自然の恐ろしさを改めて私たちに知らしめました。
私は5月23日~24日と仙台・石巻に災害の状況などを視察するために行って参りました。
テレビなどの映像では見ていましたが、予想をはるかに超える惨状にただ唖然とするばかりでした。
特に沿岸部においては大津波の凄まじさ、建物が跡形もなく流され、何でここにこんなものが・・・
と思うような現実に直面し、復旧・復興にはまだまだ時間がかかると実感いたしました。
そうした状況をふまえて、私と有志の方3名、計4名で6月4日~7日にかけて今度は東松島市へ災害ボランティアに参加してきました。
4日の夜に大津を出発し、5日の朝に東松島市に到着。8時半からボランティアセンターにて受付を済ませ、センターの指示で被災者宅の津波によるヘドロの搬出、家財などの搬出などの作業を行いました。
ボランティアは原則午前に2時間午後に2時間で、被災者の方から事前にあった要望に添って作業を進めます。1日目に派遣されたお宅は海岸から約3km入ったお宅でした。
それでも1階部分は半分以上水に浸かったそうです。そこのご主人は後片付けをされている最中に負傷されたため作業ができなくなり、ボランティアを依頼されたとのこと。
その方は震災当日、津波で流されてきた人を屋根の上から毛布などを投げ入れ、6名の方を救出されたと話されていました。
また2日目の午後から派遣されたお宅は海岸から1kmほどでした。
建物は形は留めているものの、束石は流され床は落ちているし、その状態では住めない状況でした。
そのお宅の要望は、身内の方の位牌をまず探して欲しいとのこと。
ただ、家の中はヘドロに埋まっておりピアノや家具などがまだ残っている状態だったので、まず部屋のヘドロの除去から始めました。
ただ、その中に位牌があるかもしれないので、手でヘドロを土のう袋に入れていくことにしました。
結局はヘドロの除去と家財の運び出しは終わりましたが、2時間という限られた時間、位牌を探すことはできませんでした。非常に心残りでした・・・
わずか2日間でしたが、大変貴重な経験をいたしました。
また3ヶ月が経ち、ボランティアの方の数も少なくなってきているとのこと。
機会を見つけて是非もう一度現地に行きたいと思っています。ひとりひとりの力はわずかだと思いますが多くの人が関わることで大きな力になると思います。
私たちにできること、それぞれの立場で皆さんにも考えていただけたらと思わずにはいられない今回のボランティアでした。
目片信悟
(めかたしんご)
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